※この記事は2020年2月のnote記事の再掲です。
フラワーデモがあの後どうなったか、などはそのうち記事にするかもしれません※
こんにちは、朝乃です。
ええ、いるんですよここに。
発達障害持ちであるのと同時にセクシャルマイノリティだという立場の人間が。
ただこうなった事情、もしかしたら後付けでしかない可能性もありまして。
自分は偽物のXジェンダーであり、偽物のほぼレズビアンなのかと悩まされることもしばしばです。
実際、周りのレズビアンの方とは考えが合わない部分もありますしね。
そんなわけで今回の話はLGBT&フェミニズム、トランスジェンダリズムや性暴力に関連した内容なので、体調のすぐれない方はそっとバックしていただけると助かります。
なんせ僕が精神薬を飲んで養命酒も飲んで、ユーロビートを聴きながら(ユーロビート好きなんです)頑張って書いているものですからね!
(※この記事のベースは希死念慮を抱いていた時に書きました)
(フラワーデモとはこちら。「ハートネットTV」などのメディアにも取り上げられました)
というか、ん? フラワーデモ……?
中身の割に、名前が「頭の中お花畑♡」みたいでそんなに好きじゃないんですけどね……
僕の記事、もし読んでも大丈夫そうならスクロールしてみてください。
(※2021年1月追記:結果的に、ではありますがこの後僕らは治安上の問題からフラワーデモに関われない状態となりました。本当に根が深い)
紆余曲折を経た「ビスケットさん、助けて!」
僕は精神的にパニック状態になってしまい、その極みといってはなんなのですが「助けてくれ!!」ポストをビスケットに投稿しておりました。
LGBT関係(とりわけトランスジェンダリズム)・フェミニズム関係の事情が分からない方にとっては非常にまとまりのないポストですが、あえて「ビスケット」という場で吐き出しました。
Twitterやnoteでは僕の身に危険が及ぶ可能性もあり、どうしても駄目でした。
(結果、まぁ言ってもギリギリ大丈夫そうだったかもなぁとは後から思った)
しかしながらそのポストを投稿した後もなかなか、精神的な落ち着きは取り戻せません。
未だに続いている「トランス女性は女性です」論争のむごさを思い出してしまうのです。
(※2021年1月追記:のちの記事で散々書くハメになりますがここで言っているのは「性同一性障害で、戸籍変更した方」のことではありません)
「トランス女性は女性です」論争とは
すごく雑に言うと、
「心が女なんだからペニス付きであっても女性として認めてくれ!」
の人と、
「トランス女性のフリした変態が女湯に入ってきたらどうすんだ!」
の人との間で起こっている戦いのことです。
一旦は寝ましたが外の雨音で起きました。
— 🍓🍓🍓朝乃みちる🍓🍓🍓イチゴマシマシ🍓🍓🍓 (@sugapiyo) 2020年1月28日
僕は「怖い」「傷ついた」と言っちゃ駄目なのだろうか、とふと思った。
1年前もそうだけど、やっぱり「トランス女性は女性です」を性犯罪が裁かれなくて当たり前の国で主張されると気が動転する。
自分は偽物の女で偽物の(ほぼ)レズビアンなのかと
「トランス女性は女性です」を掲げる学者・活動家の主張は様々ありますが、
「心が女性なら女性」
「女装して、女性らしい振る舞いをしていれば女性」
「ペニスがある女性もいる」
「手術しなきゃ望む性別の戸籍が貰えないなんて可哀想」
そして、
「自分の性は自分で決める」
などといった辺りでしょうか。
僕は、周囲からの加害に怯えながらも1年ほど状況を追っていました。
やっぱり分からないものは分からない。
「GID(性同一性障害)の女性」「トランスセクシャルの女性」と明記しないのは何故なのか、その他もろもろが。
しかし現状、このことについて批判をした人はTERF(ターフ。トランス嫌いの過激なフェミニスト)と呼ばれます。
(※2021年1月追記:現行のTwitterルールでは「TERF」は差別語、蔑称とされています)
性別移行済みの方への差別に反対する僕ですら、TERFだとみなされるでしょう。
TERFは時に「マジョリティーの特権を振りかざすシス女性」とみなされ、「差別者だ!人殺しだ!お前がトランスを殺した!」と言われてアカウントの閉鎖に追い込まれます。
性別移行を済ませたトランス当事者もいるのに。
その一方で、具体的な法改正に向けた動きも密かにあるようです。
虎井まさ衛さん(『金八先生での上戸彩』のモデル)や山本蘭さんなどが苦労して通した特例法は差別だという主張がなされています。
性別変更「手術要件なくして」 LGBT議連が「性同一性障害特例法」の要件について関係者からヒアリング | ハフポスト
筋が通っていていかにも「LGBTに優しい」話でしょう。
これが、性犯罪が起きたとしても犯人が厳しく裁かれる国での話なら。
しかしここは日本です。
そもそも、被害者がその被害を警察に訴えることはほとんどできません。
犯人はたとえ捕まっても、罪を償うことなく日常に戻れてしまうのです。
そのような現状で「ペニスのある女性」が認められると、「自分はトランス女性だ」と自称し、悪用する犯罪者が必ず出てくるはずです。
本当にトランスなのか、それともトランスだと偽る男性なのかも分からずに。
現に海外では女性用シェルターや女子刑務所などでトラブルが発生しています。
トランスジェンダーで女性になった“元男”が10歳少女に暴行 「LGBTを悪用するな」怒りの声殺到 | ニコニコニュース
トランスジェンダーの受刑者女性刑務所で性暴行:カレン・ホワイトのケース | 【英国発】news from nowhere
当事者差別をしている(?)
が、僕と同じことを言うのはやはりTERFらしい。
性犯罪など、怖いものを怖いと言うことも差別とみなされます。
え? じゃあどうすればいいの……
この件での「トランス」とは、「女性」とは誰なのか知りたいだけなのに。
トランス女性に紛れて犯罪を犯す輩が絶対出るだろうに、解決策が出ないの?
……ととうとう思っていました。
冷静に考えると、Twitterに張り付いても何も変わらないかもしれない話ですけどね。
法改正がされるまで、現実の生活は今までどおり。
(要するにその、恐怖の元である性犯罪も放置されるということですが)
それでもこの疑問と憤り、恐怖に対して、あまりにも執着している僕がいるのです。
何故だろう。
何故かあの、NHKの発達障害特集に憤りながら泣いていた僕
……からの、リアルでの居場所である地域活動支援センターのくだりになったあれ。
(ちなみにこれは今も問題が解決しなくて辛いので、また別の記事で書くかもしれません)
あの頃(割と最近だった)とほぼ同じ……いや、あの時以上にひどいことになっているというか。
何か深く傷ついているらしいです。
(※地域活動支援センター:通称「地活」。職のない障害者でも日中孤立しないよう、様々な支援をしてくれるところ。
精神科のデイケアっぽいけど、デイケアに通うよりも安上がり。
僕はわけあってデイケアと併用中です)
(リアルでの生活が既にしんどいにもかかわらず)トランス論争を追った結果体調不良を起こし、いよいよ危ないので自分の過去を省みることにしました。
ただ、省みるにしても何から?
僕はビスケットつながりの方や、他にもお付き合いのある方に助けを求めることにしたのです。
そして、傷の正体はやっぱり、頭の隅に追いやってずっと忘れてたアレのことだと確信しました。
性暴力の被害を受けていた事実だった、と。
人生が壊れたあの日
あれは、ネットで「僕」を使う実験を始めるずっと前……4歳だか5歳で、保育所にやっと入ったかぐらいの。
他の人からしたら「こんなもので?」と思われるかもしれない内容ですが。
だから自分は「本物の性被害者」なのか疑わしいけど……でも確かにあの話はしたいのです、被害者面だったとしても。
その詳細、皆さんにはいつ話せるかは分かりませんし、そもそも話していいのかも分かりません。
ただ、何十年も続くとめどない憤りや悲しみ、恐怖の源流がそこにあることだけはお伝えします。
……読んでてしんどいでしょう。
今は一時的に何とか助かってるけど、実際しんどいです。
そして複雑で根が深いです。
僕がもっと元気になった時は、「性加害をするのはやめてくれ」という意思をちゃんと言える人になりたい。
結果的にトランスジェンダリズムに反対する立場を取るけれども、他の方との折り合いをどうやってつけられるか考えていけるようになりたいです。
そのためには今はちゃんと、嫌な世界から逃げて傷を癒やさねばと思ったのでした。