あさのよみもの

Chromebookネタは新ブログにて。元々は「自閉症スペクトラムと性別違和」「LGBTとフェミニズム」の話をするとこでした

ノンバイナリーは本当に「性差別の煮こごり」なのか

【いつも読んでくださりありがとうございます。よければ支援お願いします→ほしい物リスト

 どうもご無沙汰です。

 本当は性自認に絡んで「婦人科に行ってみた」ネタを書こうとしたのですが、思わぬ事態になったので。
 なんというか恐ろしい勢いで皆さんに誤解されて?いやある意味正しいというか、思わぬ方向へすっ飛んでいっているのがすごすぎていたたまれなくなりました。
 著名人って、市井の当事者のツイート10年分を一気に吹き飛ばしてしまうんですね。

 

 

 
実はいる身体違和持ち

 あまりにもノンバイナリー/Xジェンダーがボロクソに言われているので、僕は朝からこんなことを言いました。

 

 

 

 

 報道がお粗末であり、当事者団体(label Xあたりが有名どころです)も結局何してるのかよく分からないので、こういった層の存在が見逃されているんですよね。

 

ノンバイナリー「なんか」に聞こえてしまう

 でまぁある程度は仕方ないにしても、周りの人が「そんな奴いない」と言葉を吐いてしまうのはどうなんですかね。 

 

 

 

  僕はやや特殊で「女性の人生」を時々脱しているからね……一緒に闘うことはできてもそれ以上は無理です、多分。

「Xジェンダーらしく生きる」と「心の性は女」は、ないない - 「わたし」たちの破片を拾う

※ちなみに僕のやや特殊な人生についてはこの辺で言及してます。この記事の加筆修正に相当するのが、本当は書きたかった婦人科のくだりなのですが。

※さらに余計な話すると、「シスはいない」「NBはいない」発言をする層って「男をよしよししない=暴言を吐く」層とかぶっているようにも見える。見えるってだけで実際は知らないけども、男性とも友人として仲良くなりたい身としては精神的に参ります。

 

 

 

 非常に参ったなぁ。
 たぶんこんなこと言ったところで、フォロワー数500にも届かないから(あと朝っぱらからツイートしてたから)読んでほしい人たちに読んでもらえないだろうなぁ。

 

自業自得で済ませたら「くたばれ」にならないか

 確かにジェンダー解体というか、僕だって「男らしい男以外」の存在が罵られる世の中がとても嫌なのですが。
 もしも「身体違和に苦労しながら生きているNBの人たちのことを蹴っ飛ばす」ことが女性差別の解消だとするならば、こちらは今まで以上に身を引かなければなりません。
 僕はたまたま「両性自認」でもなく手術が必要だったわけでもなかっただけでね、何年か関わってきた知り合いはいますからね。
 でもそれがメジャーなNBの層ではない。

 当事者の大半が実際に女性蔑視などをもとにした性自認を持っていると表明しているわけだから今に至るわけで、なんとも言えないです。 

 これがもし性同一性障害の場合のように、治療の保険適用を求めるとか戸籍変更の際の特例法を作ってもらうとか、それなりの活動がなされていたなら様子が違ったのですが。
 そもそもNBはごっちゃ過ぎて、「トランスジェンダーの中でも身体の違和を抱えるのが性同一性障害GID)だから、TGとGIDは厳密には違います」みたいな言い方はできないですからね。
 おかげでさらに悪い方向へ働きました。


 ただ僕個人としてはGIDももちろんだけど、NBのうちの身体違和がある方にもくたばられては困ります。
 自分、本当は当事者でもなんでもない外野の人間でしかないけどこればかりはグチグチ言わせてください。

 まぁ……ツイートもこの記事も「フェミニスト?の差別がひどいねぇプンプン」「宇多田ヒカルあなたなんてことしたんだ」なお気持ち表明でもなくはないですが。
 現状だと必ず衝突するのでしょうがないというか、元をたどると一部の女性たちに怒っても何も意味がないというか。
 なんせ、僕ひとりではなんともできないので色々諦めてます。
 いやでも宇多田さんに関してはなぁ、「えらいことやらかしてんな」としか言えなくてなぁ……
 だって日本ではLGBTとは何かすらよく知られてないのに、「男の心/女の心」みたいなのが存在すると強固に信じられてるっていうのに、色々すっ飛ばした末のカミングアウトですよ?

 ヤフコメもTwitterもズタズタだけど、あれを馬鹿にしちゃいけない。 むしろあの惨状こそが現実。

 

ノンなんとかは色々です(でいいのか?)

 今回はノンバイナリー/Xジェンダーの中の少数派について紹介しましたが、これがすべてではありません。
 たとえば結婚して出産する方もおりますが、どうやらそこは身体違和とか性自認とかというところとは関係ないので抵抗なく行えるようです。
 ……僕にはその感覚が全然分からないけど。
 ちなみに僕は子ども産むどころか子作りも無理だと思えてきて、生理止めて、パートナーもへったくれもない暮らししてます。


 当事者の中には、過去に性同一性障害だと思って手術までしたけど後悔してしまった例もあります。
 性別を変えなきゃいけないのだと思い込み、身体治療までしてしまうともう元には戻れません。
 結果として典型的な男女とも、性別移行をして「埋没」する人とも異なる人生を歩まざるを得ないわけです。

 

 このように「ノンバイナリー当事者とはどんな人のことを指すのか」は説明がとても難しいのですが、少なくとも本来は「ジェンダー規範から脱したいから『男でも女でもない』と名乗る」人のことは含まれないはずです。
 そこはどうかご理解を。

 

投稿後しばらくしてからのおまけ