あさのよみもの

Chromebookネタは新ブログにて。元々は「自閉症スペクトラムと性別違和」「LGBTとフェミニズム」の話をするとこでした

障害者向けグループホームは「妥協」どころか「我慢」な気がする

自分の要望がどこまでも通るわけではない、は分かっているにしても、施設入所はあまりに利用者側に我慢を強いられるような気がするのです。

 

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ベストではなくベターを選べ、のその「ベター」がそもそも存在しないんですよ。

 

 

 

集団生活が苦手だけど家事やるのはもっと苦手な方など、やむなく入所しなきゃならない先が、障害者施設であることも少なからずあると思います。
収入が極端に少ないなど、経済的な問題で入所せざるを得ない場合もあります。
これは地域差も大きいでしょうが。


24時間テレビのドラマでは飲酒して「施設内恋愛」も楽しむような利用者が出てきましたが、うちの地域ではあのようなことができるグループホームはありません。
飲酒喫煙禁止、面会制限、外出制限等々。
そのように制限がかかっていて、なおかつルールが厳密に決まっている中でも、利用者によっては平穏ではいられないものです。
2、3日置きにささいな理由で口論になる、他の利用者への嫌がらせがあるのに職員が認知していないなど色々とあります。

 

出される食事で苦手な食べ物が多いとか、あるいは質に不満がある場合があまりに多いと、結局は自前で用意しなければならないのも負担です。
質も量も満足とは言えないミールキットが出されてた時は結局、他の利用者はカップ麺など買い足して食べて過ごしていました。
集団生活というと利用者とうまく行くだろうかというのばかりつい考えてしまいますが、実は食事の不満も多く出やすいです。
たとえば、発達障害由来で食べ物へのこだわりが多い方はグループホームの入所は不向きです。
あれもダメ、これも食べられない、は何が由来だろうと、集団生活においては「わがまま」です。
いちいち配慮できるほど施設側は暇じゃありません。

 

そしてグループホームでは、なんといっても職員との相性が問題になります。
特に非正規の職員は対応が悪い、鈍いことが大半だというのが個人的な感想です。
「喧嘩しないでみんな仲良くしなさい」と叱る世話人もいますが、大人の付き合いというのは小学校とは別物なのにそれでいいのかと失望を感じたことがあります。
一方で、サビ管だから福祉の仕事をよくやってくれるかというと必ずしもそうではないです。
利用者の選り好みやひいきをして、対応が面倒な利用者については個別支援計画をまともに書かないだとか、ある時いきなり退職するとか、そんなサビ管を2年足らずで何人も見てきました。
最低賃金で雇われる非正規職員のレベルは総じて低く、正規雇用だからといって責任持って仕事してくれるわけでもなかったというのが経験上での感想です。
自分の場合は別途、福祉サービスの訪問看護を利用しなきゃならなくなったのはこのためです。