あさのよみもの

Chromebookネタは新ブログにて。元々は「自閉症スペクトラムと性別違和」「LGBTとフェミニズム」の話をするとこでした

山本深雪の逮捕、真性ターフ、埋没する、のことを考える

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この件どうしたら正解なのか

 自分と同じ発達障害者のうち、少なからず性同一性障害(性別不合)の診断を受けている人もいること、また、あさの自身も身体違和を抱えるという点からも、とても苦しい判断をしなきゃならないなぁと思いました。

 

 

 

 

だって「そういうこと」でしょう、特例法って

 

 

 僕個人としては、現状として特例法が成立している以上は山本深雪は女性だと認めなきゃならないので「はいそうです、女性の犯罪です」と答えます。
 だってそうじゃなきゃむしろ差別、じゃなかったんですか?
 でも他の方はあまりに一貫性なくないですか?
 どうしてこの件になって「あれはトランスジェンダー女性じゃない、なりすましの男だ」にも似た、活動家じみたことを言い出すんですか?
 何故、山本深雪みたいなたぐいの当事者に「だけ」、「戸籍の性別を元に戻すべきだ」と言うのですか?
 女子トイレの生理ナプキンで興奮しようが、おっぱいぷにぷにを女湯で堪能してようが、刑務所に入りたいと言う凶悪な犯罪者だろうが、戸籍変更まで済ませた性同一性障害者は法的には女性ですよ。

 

 

 

 僕がそうやって筋通すのが女性への加害だ、ダメだ、と言うのならこちらとしては「真性ターフ」になるしかないじゃないですか。

 

優しさではもうダメかもしれない

 これでも5年前はもっと穏便でしたよ。
 いわゆるパス度が高ければとか、診断受けてれば手術してなくてもいいんじゃないかとか思ってましたよ。

 

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 でも、とてもじゃないけど当事者のうちの一定以上は「埋没」できていないというか。
 本人が、さらには医師が思っているほどの「パス度」じゃないし、戸籍上の性別変更なんて、という現状が見えてきてしまった今となっては……
 高石市の件、あるいはもっと前から性自認をベースに性別変更できるのはダメ、とは言ってきました。
 が、身体違和があることを医師から認められたとしても、特例法を使って「女性とみなす」はまずいのでは、といよいよ考えざるを得なくなってしまった。
 何故ならその、診断そのものに甘さがあるからです。
 これが厳格に運用されていたならまだ分かる。
 性自認云々は置いといて「この人には強い身体違和があります」の証明として診断書が役に立つのなら。
 でもそうなっていない以上は、真性ターフだと罵られながらも「特例法にはNOだ」と言わなきゃいよいよまずいのでしょう。
 こうして悩み、苦しみを背負う他ないんでしょうね。