あさのよみもの

Chromebookネタは新ブログにて。元々は「自閉症スペクトラムと性別違和」「LGBTとフェミニズム」の話をするとこでした

僕の結婚には異性も恋愛感情も性欲も余計だ。だから結婚させてくれ

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※この記事は2020年9月のnote記事の再掲です。既にはてなブログに載せたものに関してはリンク先を差し替えております※

 

 

ビアンはそもそも結婚できん

 なんとまぁつぶやきも含めると記事が200本!
 だからってわけでもないけど、朝乃は人生の一大イベントについて考えてみました。
 今日も家から出られない朝乃が……

 

 

 

 
 もっっのすごぉおおおく辛くなりました。

 なんでやねん、うちのフォロワーさん数人が結婚したいとかなんとか言ってる横でなんでやねん!!
 これだと男性に恋愛感情をちゃんと抱いたのが一度だけ(しかもそれ小学生の時)っつー僕が、ヘテロやバイをひがんでるみたいじゃんかよ。

 いやそうじゃないってば。
 むしろ「普通っぽい」感じになれないでいる自分にコノヤロウって思ってるんだってば!!
 だって今のままじゃ「男女の夫婦だから受けられる社会保障」の恩恵に一切乗っかれないってことだもの。

 

お粥が人間をやれないほどのジェンダー事情 - そこらへんのゆるコミュおじさん | stand.fm

 

 おまけに「自分は女装してると思ってた」って言うし。


子作り要員&セーフティネットとしての結婚はしんどい

 もし僕が将来グループホームなどでの集団生活に慣れることができなくなったら独居で生活保護になるわけで。
 そうなると懸念されるのが孤立死です。
 別に「ひとり」でいるのは全然平気ですが「ひとりぼっち」には耐えられません。
 そこで生存戦略として使えるのが結婚になるわけですが、先ほど紹介したツイートみたいな有様なので絶対幸せになれなさそうなんです。

 僕さ、自分のこと偽の女だと思ってるんだけど、子作りしたらあー本物だったわぁって安堵できるのか分からない。
 お腹の子ども、ぶっちゃけ愛せる自信がない。
 そもそも安心感や気持ちよさの追求などを放り投げてまで、股に異物を突っ込まれたくないし!!
 その事実を隠しながら親戚にやれ旦那がどうとかって喋らなきゃいかんの……?
 「女の仕事」として他人のために家事をするのが苦しくてぶっ倒れた僕が?
 は?
 性被害の影響かどうかまでは知らんけど、少なくとも僕の好きになる相手はほぼ女性なのに……幸せな結婚?

【#発達系女子 と二次障害】フラワーデモに行けない、ひねくれビアンの話を聞いてくれ - 「わたし」たちの破片を拾う


 だけどね、これを読み返すと思うんですよね、本来の自分はレズビアンでも何でもないんじゃないかって。
 それが真実か否かがはっきりしない限り、僕はこの国で「幸せ」とされている「異性との結婚」のために心を殺してしまいそうで怖いのです。


結婚に恋も性欲も関係なく、家族になることに結婚は関係ないはず

 ただ、愛だとか信頼で結ばれた関係を作る上で必要なのが「恋愛感情」「性欲」だとは限らないんだというのを証明してくれる人たちがすぐそばにいます。
 つまりそれは自分の両親。
 うちの場合はここに至るまであまりにも遅すぎてしまった、母の心身が壊れたのが辛いけど……生きているうちに「夫婦」になれたのなら結果オーライであってくれと願いますよ。

 そしてやっぱり彼らの間には、恋愛のときめきも性的なムラムラもない。
 何だかんだ長続きしている夫婦の大半が、実はそうであるはずなんだけど。

 じゃあ自分はどうかと問い直してみると、そこを計算に入れたとしてもやっぱり女性同士が一番しっくりくるんですよね。
 だから同性婚が整備されてなくて、パートナーシップの紙切れだけっていう現状が悲しい。
 おまけに女性同士だと非正規雇用のパターンが多いから、経済的にすごく不安定なのが目に見えてて辛い。
 しかし本当は、結婚しなくても無職でも、社会ののけ者にならずに済む方法が見つからないことがもっと悲しいわけです。
 自分が安心できる「家族」の形があるのに、それが世の中に「家族」だと認められないっていうのが。

 やっぱり陰気臭い話になりましたね。
 まだ自分ですら大事にできていないのに、結婚ネタは早すぎました。

 

(※2021年1月追記:同性婚の法整備につきましては当初賛成していたのですが、ある懸念が生じるので現在はどちらともいえないと感じています)